他愛なき言葉が欲しい雨の午後

物忘れそれも自慢の一つにし

その先は言うなと咳で合図され

どう咲こう無人の駅であなた待つ

無口だが雑草人を動かせる

ここからがどう生きようか女道

人情のかけらも見せぬレジに立ち

さまざまなドラマを秘めた窓明り

情熱もいつしかさめてセピア色

襟足に熱い視線のおどりの輪

梅雨空よ太陽様はどこへやら

無理やりにやっと出来たな締め切りに

名門の学歴親や村を捨て

竹の子の旬昨日も今日も膳に着く

写経する側から猫が梅の印

残り火をボランティアしてして日々平和

別れ道心残りを見ぬかれる

足摺の椿に逢いに旅支度

再婚の話にローン邪魔をする

なぐさみの言葉の裏がよめる歳

孝行が出来ずつぐないボランテァ

髪の毛も気兼ねしながら肩に落ち

肩書きが取れれば気さくな人でした

収穫時今年もたぬに先こされ

 昌子 作品集